2021年12月24日 / 最終更新日時 : 2021年12月24日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 19 081 何須殺佗命 將來活汝己 何ぞ須 (もち)ひん佗の命を殺すことを、 將(も)ち來つて汝を活かすのみ。 魚鳥の 肉をくらひて おのが身の つゞかなかれと 思ふおろかさ 殺生をしてばかりして、自分の体が健康であれ、と願 […]
2021年12月21日 / 最終更新日時 : 2021年12月23日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 18 076 瞋是心中火 能燒功德林 瞋(しん)は是れ心中の火、 能(よ)く功德林を燒く。 しのべたゞ いかる心の 火をもちて 身をやく人を あはれとおもはゞ 怒り叫ぶ心が自分を見失ってしまう、ということが情けないことだと思え […]
2021年12月18日 / 最終更新日時 : 2021年12月19日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 17 071 借問作何色 不紅亦不紫 借問(しゃくもん)す何の色をか作す。 紅のあらず亦た紫にあらず。 生まれ來し こヽろの色は そめもせで 千とせもくちぬ 匂なりけり 生まれてきたままの心の色は、染返しをしないでも、永遠に色 […]
2021年12月15日 / 最終更新日時 : 2021年12月15日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 16 066 終歸不免死 浪自覓長生 終に歸りて死を免れざるに、 浪(みだ)りに自ら長生を覓(もと)む。 うまれきて 愚痴をたのしと 過ぐる人 あはれよみちの 道まどふらし この世に生まれて、愚痴を言う事が楽しいと思い込んで […]
2021年12月12日 / 最終更新日時 : 2021年12月13日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 15 061 快哉混沌身 不飲復不尿 快なる哉混沌の身、 飲せず復た尿せず。 生れ出ぬ 前の心を おもひとらば くるしき世をも やすく過ぐべし 無我の境地に至れば、苦労の多い世の中も安らかに過ごすことができる(武田智孝氏訳 […]
2021年12月9日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 14 056 煩惱從何生 愁哉緑苦生 煩惱何によりてか生ず。 愁ひなるかな苦に緑つて生ず。 おもふこと つきぬまよひに いとゞなほ 苦しきうみに しづみはつらむ 考え事が迷いに迷って、それでもいよいよなお、苦しい海底に沈みこん […]
2021年12月6日 / 最終更新日時 : 2021年12月7日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 13 051 洛陽多女兒 春日逞華麗 洛陽に女兒多し、 春日華麗を逞(たくまし)うす。 百年も かはらでにほふ 花なれば はるもたのしく ながめむものを 咲き匂う花々がいつまでも変わらず咲き続けるのであれば、春もひたすら楽しい […]
2021年11月30日 / 最終更新日時 : 2021年12月1日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 11 041 昨來訪親友 太半入黄泉 昨(きのふ)來つて親友を訪へば、 太半黄泉に入る。 きのふ見し 人さへ今日は なき世ぞと さとらばたれか あだに過さむ たったきのう見た人でさえ今日は死んでしまう世の中であると気がつけば […]
2021年11月30日 / 最終更新日時 : 2021年12月3日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 12 046 今日揚塵處 昔時為大海 今日塵を揚處、 昔時は大海為(た)り 名におへる ならのみやこの 八重さくら あとだにとめぬ 野原にぞきく かの有名な奈良の都の八重桜が散ってしまい、その跡形すら全く残っていなかったので、 […]
2021年11月27日 / 最終更新日時 : 2021年11月28日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 10 036 室中雖翁曖 心裡絶喧囂 室中翁曖たりと雖も、 心裡喧囂(けんごう=やかましいさま)を絶す。 注) 「翁」の正字は、「日扁に翁」 露じもの もるばかりなる 草の屋も こヽろしずめば のどかなりけり 露や霜が漏るよう […]