2023年7月23日 / 最終更新日時 : 2023年7月24日 sokei 一口メモ 松の落葉 その39完 奥書 その3 原文 吾が父君の和歌を、短冊にかかれ志ときは、いつも松門とかゝれたりき、 これには於か志き話あれど、くだ/\志ければ、其のあらま志をかいつけむ。 いつの頃にやありけむ、呉竹の葉末より咲きくる、凉しき風の北の […]
2023年7月20日 / 最終更新日時 : 2023年7月24日 sokei 一口メモ 松の落葉 その38 奥書 その2 原文 我が家は、志方の城のある志となり志ころは、赤松氏とゝなへ志も、細川家に 仕るに於よび、憚るところありて、舊城のあり志地名をとりて、志方氏に代へ、 乳母が携へ來り志長刀は、これより傳家の寶となり志が、惜 […]
2023年7月17日 / 最終更新日時 : 2023年7月17日 sokei 一口メモ 松の落葉 その37 奥書 その1 原文 松の落葉の於くがき 世のなかは なにかつねなる あすかがわ きのふのふちそ けふは瀬となる と、古の人のよみ志如く、虛蟬の世の、かはりゆくさまは、あながちに、 むか志 […]
2023年7月14日 / 最終更新日時 : 2023年7月14日 sokei 和歌 松の落葉 その36 佐賀に遊ひけるとき 344 ものゝふの 住志昔の あとゝへは 水か江遠く なくほとゝきす 武士の 住みし昔の 跡訪えば 水ヶ江遠く 鳴くほととぎす 注) 水か江(水ヶ江)佐賀市水ヶ江。 […]
2023年7月11日 / 最終更新日時 : 2023年7月12日 sokei 和歌 松の落葉 その35 うくひすを待つ 331 梅も咲き はるもちかきに 鶯の はつ音をのみも 猶を志むらむ 梅も咲き 春も近きに うぐいすの 初音をのみも なお惜しむらん 霞 は 春 の 衣 332 今朝見れは […]
2023年7月8日 / 最終更新日時 : 2023年7月8日 sokei 和歌 松の落葉 その34 海 路 321 春のうみ 浪たゝぬ日は 大ふねの ゆたのたゆたの 物思もな志 春の海 浪立たぬ日は 大船の 寛のたゆたの 物思(ものもう)もなし 注) ゆたのたゆた(寛のたゆた)=心が不安で揺れ動き […]
2023年7月5日 / 最終更新日時 : 2023年7月5日 sokei 和歌 松の落葉 その33 天 草 に て 310 碇あくる 音にうきねの 夢さめて かへる追手の 風そうれ志き 碇上げる 音に浮き寝の 夢覚めて 帰る追い手の 風ぞ嬉しき 注) 碇(てい)=いかり。 うきね(浮き寝)=水上に停泊し […]
2023年7月2日 / 最終更新日時 : 2023年7月2日 sokei 和歌 松の落葉 その32 玉名郡醫師田尻宗甫か二神を祭れるに 301 於ほなむち 少彦名の さき御魂 さきさかふへき いへそこの家 大己貴命(おおなむち) 少彦名(すくなひこな)の 幸御魂(さきみたま) 先榮うべき 家ぞこの家 注 […]
2023年6月29日 / 最終更新日時 : 2023年6月29日 sokei 和歌 松の落葉 その31 琴 291 於も白き 調や今も あり志世の 弓弦つかね志 かみのふること 面白き しらべや今も 在りし世の 弓弦束ねし 佳味の古琴 注) 弓弦つかね志(ゆづる束ねし)=琴の弦を一つにまとめてしばる。 たば […]
2023年6月26日 / 最終更新日時 : 2023年6月28日 sokei 和歌 松の落葉 その30 谷 樵 夫 280 雲深き 谷の柴人 志は志誰か 世をのかれたる ゆくへなるらむ 雲深き 谷の柴人 暫(しば)し誰が 世を遁れたる 行方なるらん 注) 樵夫(きこり)=山の樹木の伐採を生業とする人。 […]