2022年1月23日 / 最終更新日時 : 2022年1月24日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 29 131 衣單為舞穿 酒盡縁歌倅 衣は單(ひとへ)にして舞の為に穿(うが)つ。 酒は盡(ことごとく)歌に縁って倅(な)む。 注) 「倅」の正字は人扁を口扁に置き換える。嘗める。 經をうり ほとけを賣りて 市町の にぎはひく […]
2022年1月20日 / 最終更新日時 : 2022年3月30日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 28 126 觀者滿路傍 個是誰家子 觀る者路傍に滿つ、 個は是れ誰(た)が家の子ぞ。 うらやまし 富みまづしきも 身にもちて 生れいでたる 人のたからは 金銭面で貧しくとも、生まれつき身に着いた尊い心映えは、羨むに足るものだ […]
2022年1月17日 / 最終更新日時 : 2022年1月17日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 27 121 好好善思量 思量知軌則 好好善く思量せよ、 思量せば軌則を知らん。 家もなく 身もなきものと さとりなば 玉のうてなも 慕はじものを 住む家もなく、社会的な地位もない者と自覚していれば、美しい高殿も欲しいとは思わ […]
2022年1月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月14日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 26 116 上為桃李徑 下作蘭孫渚 上は桃李の徑を為し、 下は蘭孫の渚(しょ)を作す。 注) 「孫」の正字は草冠が加わる。 みる人は みな立よりて めでつべし はなさく春の きよきながめは 桜の花の咲く春の、すがすがしい眺め […]
2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年3月28日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 25 111 慳惜不救乏 財多為累愚 慳惜(けんじゃく=惜しむ)にして乏しきを救はず、 財多くして累愚を為す。 金もちて をしむこヽろは おのが愚を 人にしらする たねとしらずや 財産をためて、出し惜しみをするのは、自分の愚か […]
2022年1月8日 / 最終更新日時 : 2022年1月8日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 24 106 嚢裡無青蜻 篋中有黄絹 嚢裡に青蜻(せいふ=かげろう)無く、 篋(けふ)中に黄絹(くわうけん)有り。 夢のうちに わがおもふ人の きたるこそ 誠のかよふ しるしとぞしれ 自分の好きな人が、夢の中に現れるということ […]
2022年1月5日 / 最終更新日時 : 2022年1月5日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 23 101 夫妻共百年 相憐情狡猾 夫妻共に百年、 相憐んで情狡猾(こうかつ=悪賢い)たり。 百とせの ちぎりも何か たのむべき その人ならぬ よはひたがはゞ 百年の宿縁も、相手が変わり、年も違ってしまえば、何を根拠に信用す […]
2022年1月2日 / 最終更新日時 : 2022年2月12日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 22 096 錐刺猶不動 恰似羊公鶴 錐(きり)をもって刺せども猶動かず。 恰(あたか)も羊公の鶴に似たり。 注) 「羊公の鶴」 昔、晋の羊淑子は良く舞う鶴を持っていた。客に自慢の鶴を飛ばそうとしたが、羽ばたくばかりで舞うこと […]
2021年12月30日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 21 091 不識個中意 逐境亂紛紛 識らず個中の意、 境を逐(とげ)うて亂れて紛紛たり。 何にかく よそにもとめて まよふらむ こヽろに玉の ひかりある身を 自分の心の中に、美しく優れたものがあるというのに、どうしてこのよう […]
2021年12月27日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 20 086 水結即成氷 氷消返成水 水結べば即ち氷と成り、 氷消ゆれば返つて水と成る。 生死の はてもしるべし むすびては こほりともなる 水をさとらば 水は結晶し氷になり、また融けて 水に戻ることを理解していれば、人間の喪 […]