2022年1月17日 / 最終更新日時 : 2022年1月17日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 27 121 好好善思量 思量知軌則 好好善く思量せよ、 思量せば軌則を知らん。 家もなく 身もなきものと さとりなば 玉のうてなも 慕はじものを 住む家もなく、社会的な地位もない者と自覚していれば、美しい高殿も欲しいとは思わ […]
2022年1月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月14日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 26 116 上為桃李徑 下作蘭孫渚 上は桃李の徑を為し、 下は蘭孫の渚(しょ)を作す。 注) 「孫」の正字は草冠が加わる。 みる人は みな立よりて めでつべし はなさく春の きよきながめは 桜の花の咲く春の、すがすがしい眺め […]
2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年3月28日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 25 111 慳惜不救乏 財多為累愚 慳惜(けんじゃく=惜しむ)にして乏しきを救はず、 財多くして累愚を為す。 金もちて をしむこヽろは おのが愚を 人にしらする たねとしらずや 財産をためて、出し惜しみをするのは、自分の愚か […]
2022年1月8日 / 最終更新日時 : 2022年1月8日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 24 106 嚢裡無青蜻 篋中有黄絹 嚢裡に青蜻(せいふ=かげろう)無く、 篋(けふ)中に黄絹(くわうけん)有り。 夢のうちに わがおもふ人の きたるこそ 誠のかよふ しるしとぞしれ 自分の好きな人が、夢の中に現れるということ […]
2022年1月5日 / 最終更新日時 : 2022年1月5日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 23 101 夫妻共百年 相憐情狡猾 夫妻共に百年、 相憐んで情狡猾(こうかつ=悪賢い)たり。 百とせの ちぎりも何か たのむべき その人ならぬ よはひたがはゞ 百年の宿縁も、相手が変わり、年も違ってしまえば、何を根拠に信用す […]
2022年1月2日 / 最終更新日時 : 2022年2月12日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 22 096 錐刺猶不動 恰似羊公鶴 錐(きり)をもって刺せども猶動かず。 恰(あたか)も羊公の鶴に似たり。 注) 「羊公の鶴」 昔、晋の羊淑子は良く舞う鶴を持っていた。客に自慢の鶴を飛ばそうとしたが、羽ばたくばかりで舞うこと […]
2021年12月12日 / 最終更新日時 : 2021年12月13日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 15 061 快哉混沌身 不飲復不尿 快なる哉混沌の身、 飲せず復た尿せず。 生れ出ぬ 前の心を おもひとらば くるしき世をも やすく過ぐべし 無我の境地に至れば、苦労の多い世の中も安らかに過ごすことができる(武田智孝氏訳 […]
2021年11月3日 / 最終更新日時 : 2022年2月12日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 2 序 高見祖厚禅師は余が精神上再生の恩人なり。 疇昔(ちゅうせき=むかし)贅を禅師榻(とう=長椅子)下(とうか=足元)に執る者数多ありしと雖も、多くは世に隠れて道筋を守るの人なり。 偶々一時盛名を得たる近衛侯爵、佐々克堂氏 […]
2021年10月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月26日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 1 紹介文 高見祖厚、天保十四年六月、肥後熊本、細川藩士の家に生まる。 幼名を直熊と言い、家督を相続して累代の名 権右衛門を称す。 明治の世、廃藩置懸の後は名を「まもる」(古の下に心)と改め、後に剃髪して祖厚と称す。 祖厚の […]
2021年10月28日 / 最終更新日時 : 2021年10月28日 sokei くずし字解読 光尚君御家譜抜書 45 之事故焼香をも不被 仰付爰尓於ゐていよいよ面目を 失ひ思ひ定メ帝申談取罷り候哉又権兵衛被誅候事 三回御忌御追善迄ハ差延於可連二月十七日御取超之 御法會済候而被誅夫を奉恨弟共直ニ取罷り候儀 同廿一日御誅抜被 仰付候可委細之 […]