2023年4月24日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 sokei 和歌 松の落葉 その9 春 月 朧 071 春の夜は かすのみ於くの 月影を またくれぬ日と 思ひける哉 春の夜は 霞の奥の 月影を 未だ暮れぬ日と 思いけるかな 注) かすのみ於くの=「霞の於くの(霞の奥の)」の植字の誤り […]
2023年4月21日 / 最終更新日時 : 2023年4月21日 sokei 和歌 松の落葉 その8 閑 庭 梅 061 猶さらに 薫もきよ志 世の塵の けかさぬ庭の よるの梅かゝ なおさらに 薫りも清し 世の塵の 汚さぬ庭の 夜の梅が香 小竹園の屏風の繪に梅の花畫きたる 062 さく […]
2023年4月18日 / 最終更新日時 : 2023年4月18日 sokei 和歌 松の落葉 その7 雲 雀 050 霞たつ 末野のくさに とこ志めて つまこめになく 夕雲雀かな 霞立つ 野末の草に 常(床)占めて 妻籠めに鳴く 夕ひばりかな 注) つまこめ(妻籠め)=妻を隠して。 雲雀(ヒバリ)。 […]
2023年4月15日 / 最終更新日時 : 2023年4月15日 sokei 一口メモ 松の落葉 その6 春 雪 似 花 040 ちると見志 梅の梢は 春の雪 つもらぬ江たを もるゝなりけり 散ると見し 梅の梢は 春の雪 積もらぬ枝を 盛(漏)るるなりけり 041 降る雪の 花に紛ふは 君かよの ゆたけき春の […]
2023年4月12日 / 最終更新日時 : 2023年4月12日 sokei 和歌 松の落葉 その5 残 雪 031 き江残る 高根の雪の それにさへ また春さむき 程そ志らるゝ 消え残る 高嶺の雪の それにさえ 未だ春寒き 程ぞ知らるる 032 都人 はやわかなつむ 春そとも 志らぬみやまの ゆきの […]
2023年4月9日 / 最終更新日時 : 2023年4月9日 sokei 和歌 松の落葉 その4 水 邊 欸 冬 020 立よりて 井出の川水 結ふ手の 志つくより散る やまふきの花 立ち寄りて 井出の川水 結ぶ手の 雫より散る 山吹の花 注) 井出(いで)=水の流れを堰き止めてためているところ(井堰 […]
2023年4月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月6日 sokei 和歌 松の落葉 その3 梅 香 留 袖 011 あかさり志 心やこゝに 留るらむ 見志はきのふの 袖の梅かゝ 赤去りし 心やここに とめるらん 見しはきのうの 袖の梅が香 注) あかさり志(赤去りし)=紅梅の花が見えなくなって。 […]
2023年4月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月3日 sokei 一口メモ 松の落葉 その2 松 の 落 葉 春 歌 鶯 千 春 友 001 これのみや ちとせの春の 友ならむ なれ志のきはの 黄鶯の聲 これのみや 千年の春の 友ならん 慣れし軒端の こうおうの声 注) 黄鶯(こう […]
2023年3月31日 / 最終更新日時 : 2023年3月31日 sokei 一口メモ 松の落葉 その1 一口メモ 上記小冊子(93X175X5mm)は、明治42年7月20日に、福井市の岡崎活版所で印刷された非売品の書物です。内容は、当家十代の本家である志方十兵衛の孫にあたる志方半兵衛之教(軸人)が歌った和歌350首を、その […]