江崎彦左衛門先祖 その1
江崎彦左衛門先祖之内阿部御つふし | 江崎彦左衛門の先祖のうち、阿部兄弟の誅伐 |
被成候節之稜働之模様等有之候ニ付 | なされた折に、多面的な働き等があったため、 |
写置候事 | それらの資料を書き写しました。 |
高見武棟 | 当家十代の高見権右衛門武棟 |
一口メモ
上記の和綴じ本は、嘉永二年(1849年)に、当家十代によって書かれたものですが、家督を継いでから8年目に当たります。当時50歳ですが、先の稽古附で紹介されているように、剣術、鑓術、射術に長けた人物で、阿部兄弟誅伐事件は特別に関心が高かったものと思われ、このような書物をまとめあげたものと思われます。
先代の権右衛門武久は、光尚君御家譜抜書を書き上げていますが、ここに記載されていなかった二代の部下である足軽の江崎彦左衛門の働きが顕著であったため、十代はここに注目し、改めて彼についての詳細を記したものと思われます。
以降、全10頁にわたって連載致します。