当家に関わる諸控 その23

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3022
    従類附(前頁より)       従類附(当家一族・家来の記録)の続きです。
一 家内何人一 当家中に何人います。
    内    その内
    壱人              自身    1人                自身
    壱人              養父母    1人                養父母
    壱人                伯父
                      伯母
    1人                伯父
                      伯母
    壱人                姉
                      妻
    1人                姉
                      妻
    壱人                妹    1人                妹
    壱人 育浪人何方居住と申候事
       認候筈在懸ニ候へハ郡手永   何之何某              
       於所居住と之事書出し候事
    1人 養育中の浪人は、どこに居住していますと、申し上げる事を
       確認すること。預けている場合は、どこの郡・手永の何の誰それに
       於いて住んで居ることを書き出す事。(?)
  右之通御座候以上  右の通りでございます。 以上。
   年号月             何之何某 判   和暦年号と月             何の誰それ 印判
       何之何某殿       何の誰それ殿
    親類縁者附    親類縁者附(親類・縁続きの人の記録)
一 何之何某             私何ニて御座候一 何の誰それ             私は、こういう人間です。
一 同断               同断一 同じく               同じく
  養実之従弟と甥迄認候事  養子、実子の従弟(じゅうてい=年下の男のいとこ)と甥(おい=自分の兄弟姉妹が生んだ男子)まで確認すること。
   右之通御座候 以上   右の通りでございます。 以上

この頁では、「従類附」と親類縁者附」の書き方の説明がなされています。

「従類附」は、家族の他に、当家の一族や家来についての報告が必要で、かなりの人数がその対象となっているはずですが、残念ながら記録は残されていません。但し、江崎彦左衛門打山又助(いずれも十代の家来と思われます)に関する文書が残されています。

また、「親類縁者附」もかなりの数に上ると思われます。例えば当家十代は志方家からの養子ですが、3名の甥がおり、実子は男子6名(内3名は早世)、女子3名と大人数ですので、対象の人物は、かなりの数となると思われます。

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