当家に関わる諸控 その18

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3022

くずし字解読

  右之通御座候以上   親類之内ゟ相達候  右の通りでございます。以上。   親類の内から届けられました。
    年号月          名    和暦何年何月          名前
  従類附半切折懸包 上包 何之何某従類附  従類附は、 半切の折懸包で、上包には「誰それの従類附」と記すこと。
   何之何某従類附   誰それの従類附
一 従類何人      何某<嫡子 養子>一 従類は何人です。      誰それ<嫡子、または養子>
   内   内
    一人        何之何某    一人        誰それ本人
    一人        同人 妻又ハ兄弟    一人        本人の妻、または兄弟
    一人        同  何    一人        同じく  本人の何に当たる
  右之通御座候以上  親類内ゟ相達候  右の通りでございます。以上。   親類の内から届けられました。
    月附         名    和暦何年何月          名前
  相続致候者之稽古附 半切折懸包  相続する者の稽古附は、 半切の折懸包(で提出)
     覚     覚
              何之何某<嫡子 養子>               誰それ<嫡子 養子>
              何之何某               誰それ
               當年何十何歳               今年で年何十何歳になります。
 右何某儀何年何月 この誰それは何年何月に
 御目見申上候□無足ニ而御雇等ニ 被召仕候ハゝ□印之処ニ 御目見を申し上げ、□無足の立場で雇用等に召し使えられれば)□印のところに
          引續認メ候事          「引き続き認めます」と置き換えること。

一口メモ

上記3行目に「従類」とありますが、これは一族・家来の総称です。 熊本藩では、一族の構成を報告するための「従類附」の提出が義務づけられていたようです。

又、終わりから2行目の「無足(むそく)」とは、主君に奉公している武士でありながら、御恩としての領地を与えられていないこと、知行地を持たないこと、およびそのような人を指す言葉です。 この場合、とは「料・報酬」を意味するため、「無足」は「知行の料がない」ということです。

当家に関わる諸控 その18” に対して2件のコメントがあります。

  1. 武田智孝 より:

    「無足」、残酷ですね。「お足」のない人たちはどうやって日々の糧を得ていたのでしょうか。

    1. 高見洋三 より:

      ご心配なく。無足の対象は、あくまでも御目見をした人間です。通常は元服の折では、未だ碌を頂いていない立場ですので、当然のことだと思います。親がしっかりと面倒を見ているのですから。

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