当家に関わる諸控 その17
但内 <襖四拾枚 障子四拾六枚 間戸弐拾八枚 板戸拾八枚> | 但しこの内 <襖40枚 障子46枚 間戸(まど=柱と柱の間)28枚 板戸18枚> |
板戸何枚 障子何枚 襖何枚 間戸障子何枚 | 板戸は何枚、障子は何枚、襖は何枚、間戸障子は何枚 |
一 畳 何枚 <百弐拾三枚> | 一 畳 何枚 <123枚> |
一 長屋何間 <弐間> 梁ニ何間 <拾三間半> 瓦屋 萱屋<瓦葺> | 一 長屋は何間 <2間> 梁に何間 <13間半> 瓦屋根か、萱屋根か、<瓦葺> |
但内 何間 <弐間> 門開戸扉 | 但内 何間<2間>は 門が開き戸式の扉です。 |
一 馬屋何間 梁何間 瓦屋 萱屋 | 一 馬屋は何間で、梁は何間です。 瓦屋根か萱屋根か。 |
一 瓦藏 何ヶ所 <弐間半ニ三間> | 一 瓦の藏は 何ヶ所あるか。 <2間半に3間> |
但内何間 梁ニ何間 何ヶ所 | 但し、この内 何間について 梁は何間あるか。 何か所か。 |
一 井 何ヶ所 <四> | 一 井戸は 何ヶ所か <4> |
但 井筒車木付 | 但し、 井筒(井戸の地上の部分を木や石で囲んだもの)と、車木(木製滑車)が附属しています。 |
一 鴨居野内 幾ツ <六口> | 一 鴨居(柱と柱の間の上部水平部分)野内(?)は、幾つか。 <6口> |
一 大釜 | 一 大きな釜 |
一 臼杵 幾ツ <一口> | 一 臼(うす)と杵(きね) 幾つか。 <1口> |
但 杵共 | 但し、 杵も含みます。 |
一 竹瓦小屋何間 梁ニ何間 何ヶ所 | 一 竹瓦の小屋は何間か。 梁に何間か。 何ヶ所か。 |
但 湯殿雪隠付 | 但し、これは 浴室と便所付き。 |
一 湯殿 雪隠 何ヶ所 <三> | 一 湯殿と雪隠は、何ヶ所か。 <3> |
但内 何ヶ所雪隠迄 | 但しこのうち内 何ヶ所は便所だけ。 |
一 大木大石無御座候 | 一 大木や大石は庭にはありません。 |
一 階子 参挺 <三> | 一 階子(はしご)は、3挺(丁) <3> |
一口メモ
上記のリストは、屋敷内の建物に続いて、建具から敷地内の設備について詳しく報告する形になっています。
注) 上記の<>内は、画像の朱書き部分です。具体的な数字が添え書きされています。
尚、当家の屋敷跡は、眞藤國雄氏の「津々堂のたわごと日録」の「地図散歩・上通」で紹介されていますので、参考にして下さい。 この古地図によると、屋敷の間口は100m(55間)であることが推測されます。