覚 山鹿手永小原村 その2

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3018

くずし字解読

おぼえ覚え書
一 銭 百五拾目  松木代いち、ぜに、ひゃくごじゅうもんめ まつきだい一、銭を150匁 松木代として
一 同 三百目   野開地代いち、どう さんびゃくもんめ のびらき、ちだい一、同様に300匁 野開の地代として
合 四百五拾目ごう、よんひゃくごじゅうもんめ合計450匁
右之通御渡被下慥ニ拝領みぎのとおり、おわたし、くだされ、たしかに、はいりょう右の通り、お渡しになり、間違いなく頂き
仕候以上つかまつり、そうろう いじょうました。以上
卯正月 小原村御帳本 中原杢兵衛(花押)う、しょうがつ おはらむら、おんちょうもと なかはらもくべえ卯の日、正月 小原村の台帳責任者 中原杢兵衛
御屋敷 御役人衆中おやしき おやくにんしゅうお屋敷やお役人の関係者へ。

一口メモ

上記の覚えは、小原村の次郎七が年貢を払えなくなり、止むなく自分の上々地を売却した金で、年貢の松の材木と、野開の土地の借用代金計銭450匁を支払い、受け取った台帳管理者の中原杢兵衛が、発行した領収書の様なもののようです。

尚、この文書の解読に当たりましては、Facebookのグループ「古文書が読みたい!」のメンバーの皆様のご協力を戴きました。ここに改めて御礼を申し上げます。

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