覚 山鹿手永小原村 その2
くずし字解読
覚 | おぼえ | 覚え書 |
一 銭 百五拾目 松木代 | いち、ぜに、ひゃくごじゅうもんめ まつきだい | 一、銭を150匁 松木代として |
一 同 三百目 野開地代 | いち、どう さんびゃくもんめ のびらき、ちだい | 一、同様に300匁 野開の地代として |
合 四百五拾目 | ごう、よんひゃくごじゅうもんめ | 合計450匁 |
右之通御渡被下慥ニ拝領 | みぎのとおり、おわたし、くだされ、たしかに、はいりょう | 右の通り、お渡しになり、間違いなく頂き |
仕候以上 | つかまつり、そうろう いじょう | ました。以上 |
卯正月 小原村御帳本 中原杢兵衛(花押) | う、しょうがつ おはらむら、おんちょうもと なかはらもくべえ | 卯の日、正月 小原村の台帳責任者 中原杢兵衛 |
御屋敷 御役人衆中 | おやしき おやくにんしゅう | お屋敷やお役人の関係者へ。 |
一口メモ
上記の覚えは、小原村の次郎七が年貢を払えなくなり、止むなく自分の上々地を売却した金で、年貢の松の材木と、野開の土地の借用代金計銭450匁を支払い、受け取った台帳管理者の中原杢兵衛が、発行した領収書の様なもののようです。
尚、この文書の解読に当たりましては、Facebookのグループ「古文書が読みたい!」のメンバーの皆様のご協力を戴きました。ここに改めて御礼を申し上げます。