三斎樣よりの御書 1

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3007

くずし字解読

以上(御目見以上)いじょうお目身以上、すなわち将軍に謁見する資格のある者。ここでは細川忠興公であることを意味します。
為見廻差越みまわりさしこしなされ見回り役を飛び越えて
使者糟漬之鮑ししゃ、かすづけこれ鮑使者が糟漬けの鮑を
一桶到来祝ひとおけ、とうらい、いわい一桶をお祝いの印として
着候猶右近可ちゃくそうろう、なおうこん届けてくれたことを右近が
申候謹言もうしそうろうべく。きんげん。申しました。つつしんで言上します。
六月廿九日(忠興公ローマ字印)ろくがつにじゅうくにと花押の代わりに忠興公のローマ字印が押されています。
高見権右衛門殿初代 高見高見権右衛門重治殿

一口メモ

この書状は、忠興公から初代(高見権右衛門殿)に宛てた礼状で、慶長16年に忠興公から帰参を命じられ、小倉城に無事到着した時にお礼の贈り物をしたことに対する礼状です。

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