光尚君御家譜抜書 41

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3008

聞堂り其後御駕壱町斗も御出浮御途中ニ而歩衆

馳来り只今竹内討死仕堂るとの注進阿り是越

被聞召甚タ惜世給ふ其後ノ御意ニも数馬事ハ

思召違ニ而仕手被 仰付候との御事也世上ニ而茂林外記可

讒故数馬ハ討死仕堂りとの沙汰也此林外記ハ大

御出頭ニ而大目付勤堂り御家老中を先とし帝

御家中之尋向門前賑々敷中々言葉ニも述難し

くずし字解読

御駕壱町斗も御出浮(ぎょが、いっちょうとも、おでうき)。(殿の)お乗り物で100mほどフラフラと出かけ。

討死仕堂るとの注進阿り是越(うちじに、したるとの、ちゅうしん、あり、これを)。討死してしまったとの報告があり、これを。

被聞召甚タ惜世給ふ(ききめされ、はなはだ、おしませたまふ)。お聞きになり、大変残念に思われた。

思召違ニ而仕手被 仰付候(おぼしめしちがい、にて、して、おおせつけられそうろう)。お考え違いによって、主役を仰せつけられた。

讒故数馬ハ討死仕堂り(ざんゆえ、かずまは、うちじに、つかまつりたり)。悪口を言われたために数馬は討死してしまった。

御出頭ニ而大目付勤堂り(ごしゅっとうにて、おおめつけ、つとめたり)。技量が抜きんでていたため、大目付の役職を務めた。

中々言葉ニも述難し(なかなか、ことばにも、のべがたし)。中々言葉では言い表せられない。

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