光尚君御家譜抜書 27

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3008

其時何連怪我左壽奈と御意阿り跡ゟ續帝数馬可

乙名一人草履取壱人鑓持壱人主従五人成乙名数馬と

一同ニ石垣ニ着城を乘数馬働支手負堂り御凱陣

之上三百石新知加増都合千百五拾石ニ成ル関兼光之

御脇指  忠利公ゟ拝領し帝所持世り無類之大業

毛のニて御秘蔵ニ被成希連ど毛数馬御意ニ叶ひ拝領春

御登城之時分拝領之後も兼光を借世と御意有

くずし字解読

其時何連怪我左壽奈と(そのとき、いづれ、けが、さすな、と)。その時いつかは怪我をするかも知れるので,そうさせるなと。

乙名一人草履取壱人鑓持壱人(おとな、ひとり、ずりとり、ひとり、やりもち、ひとり)。(数馬の)後見人一人、草履取り一人、槍持一人。

数馬働支手負堂り(かずま、はたらき、ておい、たり)。数馬はよく働いたが、傷を負ってしまった。

之上三百石新知加増(のうえ、さんびゃっこく、しんち、かぞう)。(凱旋)した上で、三百石を新しく加増し。











忠利公ゟ拝領し帝所持世り(ただとしこう、より、はいりょうして、しょじせり)。忠利公から戴いて、身につけて持っていた。

御秘蔵ニ被成希連ど毛(ごひぞう、になされ、けれども)。大切に、しまっておかれたけれども。

御登城之時分拝領之後も(ごとじょうの、じぶん、はいりょうの、のちにも)。(忠利公が)登城される折には、拝領した後でも(忠利公は借せと)。

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