光尚君御家譜抜書 17 

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3008

同役堂るニよ里同討手之仰を蒙り候と也此事者以

数馬伝へ聞先御代御取成ル事ハ皆人之知る処也今度

御恩報世よとハ殉死をも遂遍支毛のヽ奈がらへ居るとの

事奈る尓也上ニ茂外記の申所最ト被 思召上候得ハこ楚

其満ヽ被 仰付堂る奈るべし御先代拝趨之輩者

腰抜ニ而當御代之御用ニ茂立奴身也今度い左支よく

討死壽るゟ外ハ阿る満し登おもひ定免希ると也

くずし字解読

同討手之仰を蒙り候と也(どう、うっての、ぎょうを、かうむる、そうろうと、なり)。討手を見上げ敬う恩恵を受ける。

御取成ル事ハ皆人之知る処也(おとりなさる、ことは、みな、ひとのしる、ことなり)。殿様が採用されることはだれでも知っていることだ。

其満ヽ被 仰付堂る奈るべし(そのまま、おおせつけ、られたるなるべし)。そのままおおせつけられた。
御用ニ茂立奴身也今度い左支よく(ごようにも、たたぬみ、なり、こんど、いさぎよく)
。)
ゟ外ハ阿る満し登おもひ定免希ると也(より、ほかは、あるまじと、おもいさだめ、けるとなり)。
(討ち死にする)よりほかはあるまいと思いを決めたとのこと。

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