光尚君御家譜抜書 16

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #3008

今度討死を極堂る意レ趣者数馬者

忠利君ノ御近習ニ而甚御意ニ入又林外記ハ當御代無レ双ヒ

御出頭尓し帝大御目附役被 仰付置大小と奈く御政

道筋ニ茂口入致し候然処いか奈る故ニや数馬とハ大尓

不和也今度阿部討手之者御参談之席ニ而外記申候ハ

竹内数馬者先御代御取立之者ニ而御厚恩身ニ餘堂連ハ

加様之時御恩を報世んニこそと申希るより数馬ニ極り高見も

くずし字解読

討死を極堂(た)る意レ趣者( うちじにを、きわめたる、しゅい、は)。

林外記ハ當御代無レ双ヒ(はやし、げきは、とう、おんだい、ならびなく)。 「ならびなく」とは、「比類なく優れている」という意。

御出頭尓し帝大御目附役(おん、しゅっとう、にして、おお、おんめつけやく) 。

「出頭」=寵愛を受けて出世すること。

然処いか奈る故ニや(しかるところ、いかなる、ゆえ、にや)。 ところが、どういうわけか。

御参談之席ニ而(ごさんだん、の、せきにて)。打ち合わせの席で。

御厚恩身ニ餘堂連ハ(おん、こうおん、みに、あまりたれば) 。厚い恩が身に過ぎるほどであれば。

報世んニこそと申希るより(むくい、せんに、こそと、もうしける、より)。

(ご恩に)報いなければならないと、発言した事により。

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