十代 高見権右衛門武棟 (3)
御雇中出精相勤候ニ付 御紋附御上下一具白銀三枚被下置候
同十二年二月四日養父権右衛門へ被下置候御知行千石御加増分ハ禄為新知被権右衛門
年勞無相違家屋敷共ニ被下置中着座被 仰付 三渕永次郎組被 召加同年同月七日
座席持懸リニ而御小姓頭被 仰付候 同年四月二日権右衛門与改名天保十三年九月
来年 御参勤之御供被 仰付同十四年二月五日 御発駕御同日御國許被差立
同三月四日江戸着同年六月別段御取締被 仰付右御用詰込を被 仰付候 弘化元
年八月交代同十八日江戸被差立同九月十三日御國許着同年十一月十四日来年
くずし字解読
御紋附御上下一具白銀三枚被下置候(ごもんつき、おんかみしも、いちぐ、はくぎんさんまい、くだしおかれそうろう)。紋付き裃一揃え及び白銀3枚を頂いた。
御加増分ハ禄為新知被権右衛門(ごかぞうぶんは、ろくをしんちとして、ごんうえもんへ)。加増分‘(100石)は俸禄を新たな知行として権右衛門へ。
中着座被 仰付 三渕永次郎組被 召加(ちゅうちゃくざ、おおせつけられ、みつぶちえいじろうぐみへ、めしくわえられ)。座席は中着座を仰せ付けられ、三渕永次郎組に加えられ。
座席持懸リニ而御小姓頭(ざせき、もちがかりにて、おんこごしょうがしら)。職務は兼任で、小姓頭(を仰せ付けられ)。
来年 御参勤之御供被 仰付(らいねん、ごさんきんの、おともをおおせつけられ)。来年の参勤交代にお供を命じられ。
別段御取締被 仰付(べつだん、おんとりしまりやくを、おおせつけられ)。特別に、取締被を仰せ付けられ。
交代同十八日江戸被差立(こうたい、どう、じゅうはちにち、えどをさしたたれ)。役職を交代し、同月18日江戸を出発。