十代 高見権右衛門武棟 (2)

熊本大学附属図書館所蔵 高見家文書 #1001

被 仰付天保六年八月當秋休息被 仰付九月十八日被差立同十月廿一日御國許江着

同十一月七日 諦了院様御不例ニ而伺御機嫌惣代とし天同九日御國許被差立

中之日積りニて被 差越候處於大坂 御逝去之段奉承知舞坂駅ニ而 御通棺ニ

奉行逢同駅より江戸江ゟ早打ニ而被差越同日同所出立同廿二日江戸着伺御機嫌

之惣代之御使者相勤同廿四日江戸被差立同十二月朔日大蔵谷駅ニ而 御尊骸ニ

奉追付同所ゟ中之日積りニ而被差越即喜同所出立同十二日御國許着同十八日

御尊骸 為御迎送南関迄被 差越同廿日御供ニ而熊本着天保七年五月十四日

くずし字解読

當秋休息被 仰付(とうあき、きゅうそく、おおせつけられ)。今年の秋に休息することを命令され。

伺御機嫌惣代とし天(ごきげん、うかがい、そうだいとして)。諦了院様のお見舞いの代表として。

御逝去之段奉承知舞坂駅ニ而(ごせいきょのだん、しょうちたてまつり、まいさかえきにて)。諦了院様がご逝去されたことを承知して舞阪駅で。

江戸江ゟ早打ニ而被差越(えどより、はやうちにて、さしこされ)。江戸から急用の使いとして差し越え。

大蔵谷駅ニ而 御尊骸ニ(おおくらだに、にて、ごそんがいに)。大蔵谷の宿場で御尊骸に(追いつき)。

奉追付同所ゟ中之日積りニ而(おいつき、たてまつり、どうしょより、ひづもりにて)。追いつき、そこからその日のうちに?

為御迎送南関迄被 差越(げいそうなされ、なんぜきまで、さしこされ)。お迎えとお送りをするために南関まで行き着き。

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