古文書との遭遇
人には、それぞれ先祖なるものが存在する。その先祖に興味を持つかどうかでその探求心が決まる。
私の場合は、祖母から上図のような手作りの家系図のコピー(A5判34枚)を与えられたことから始まった。綴じ本になっているのが何とも時代じみている。多分高校生の頃だったと思う。
中身を見ると、なにやら筆書きで色々な書体の文字が記されていた。読むのが難しいだけに、興味が注がれた。また、話の中で先祖が森鴎外の「阿部一族」と言う小説の中に登場していると聞き及び、学生時代に岩波文庫の書物を読んで、俄然親しみが湧いてきた。