御条目

御条目とは、箇条書された規則の事で、ここでは公的な事務や儀式を執り行うときの取次に関連する役割が取り決められた規則です。

上3枚の画像は、つながっており、下の紙は上の条目をたたんだ折の包み紙で、奉行所より発行されたことがわかります。

御條目　　表御取次

　　條々　　（條々＝じょうじょう／一つ一つの条項）

一　御法度并國之法度堅可相守事

一　文武の道ハ士の常といへとも

弥以怠慢なく支配の者をも

相励すへき事

一　使或ハ客来并他所来使

應對等之節ハ別而可入念事

一　支配頭差図を受家中之

禮式座順等正しく取計ふ遍き事

一　歩使番歩小姓ハ壮健の

者を撰ひ老衰之者ハ支配頭

又者奉行共江可申談事

一　支配方依怙偏頗なく善悪　　（依怙偏頗＝えこへんぱ／かたよっていて不公平）

理非を分明尓し一列／＼の　　（理非＝りひ／道理にかなっていることと外れていること）

交りをも厚くせしむへし

非常に臨ての堅固も平常

の一和尓ある事を熟練

春へき事

一　萬事倹約を守り油滑

懦弱の風俗を戒め人別　　（懦弱＝だじゃく／気持ちに張りがないこと）

心縣の厚薄材不材等平日

見聞し可相達事

右條々堅可相守旨被

仰出者也

奉行所