2023年7月11日 / 最終更新日時 : 2023年7月12日 sokei 和歌 松の落葉 その35 うくひすを待つ 331 梅も咲き はるもちかきに 鶯の はつ音をのみも 猶を志むらむ 梅も咲き 春も近きに うぐいすの 初音をのみも なお惜しむらん 霞 は 春 の 衣 332 今朝見れは […]
2023年7月8日 / 最終更新日時 : 2023年7月8日 sokei 和歌 松の落葉 その34 海 路 321 春のうみ 浪たゝぬ日は 大ふねの ゆたのたゆたの 物思もな志 春の海 浪立たぬ日は 大船の 寛のたゆたの 物思(ものもう)もなし 注) ゆたのたゆた(寛のたゆた)=心が不安で揺れ動き […]
2023年7月5日 / 最終更新日時 : 2023年7月5日 sokei 和歌 松の落葉 その33 天 草 に て 310 碇あくる 音にうきねの 夢さめて かへる追手の 風そうれ志き 碇上げる 音に浮き寝の 夢覚めて 帰る追い手の 風ぞ嬉しき 注) 碇(てい)=いかり。 うきね(浮き寝)=水上に停泊し […]
2023年7月2日 / 最終更新日時 : 2023年7月2日 sokei 和歌 松の落葉 その32 玉名郡醫師田尻宗甫か二神を祭れるに 301 於ほなむち 少彦名の さき御魂 さきさかふへき いへそこの家 大己貴命(おおなむち) 少彦名(すくなひこな)の 幸御魂(さきみたま) 先榮うべき 家ぞこの家 注 […]
2023年6月29日 / 最終更新日時 : 2023年6月29日 sokei 和歌 松の落葉 その31 琴 291 於も白き 調や今も あり志世の 弓弦つかね志 かみのふること 面白き しらべや今も 在りし世の 弓弦束ねし 佳味の古琴 注) 弓弦つかね志(ゆづる束ねし)=琴の弦を一つにまとめてしばる。 たば […]
2023年6月26日 / 最終更新日時 : 2023年6月28日 sokei 和歌 松の落葉 その30 谷 樵 夫 280 雲深き 谷の柴人 志は志誰か 世をのかれたる ゆくへなるらむ 雲深き 谷の柴人 暫(しば)し誰が 世を遁れたる 行方なるらん 注) 樵夫(きこり)=山の樹木の伐採を生業とする人。 […]
2023年6月23日 / 最終更新日時 : 2023年6月25日 sokei 和歌 松の落葉 その29 口 か た む 270 うつゝとも 分ぬあふせを 春の夜の 夢にな志ても 人に語るな 現とも 分けぬ逢瀬を 春の夜の 夢に成すとも 人に語るな 注) 口かたむ(口固む)=口を固める。声に出さない。 271 […]
2023年6月20日 / 最終更新日時 : 2023年6月20日 sokei 和歌 松の落葉 その28 恨 絶 戀 260 於もひきや 誰か秋風か 葛かつら 恨み志まゝに 絶江果むとは 思いきや 誰(た)が秋風か 葛かづら 恨みしままに 絶え果てんとは 注) 葛かつら(葛かづら)=クズの別名。葛鬘を手繰 […]
2023年6月17日 / 最終更新日時 : 2023年6月21日 sokei 和歌 松の落葉 その27 見 増 戀 251 みるたひに 深くなりゆく 思ひ川 渡りもはてす 身をや沈めむ 見る度に 深くなりゆく 思川 渡りも果てず 身をや沈めん 注) 思ひ川(おもいがわ)=思いが深く絶える間もないことを、 […]
2023年6月14日 / 最終更新日時 : 2023年6月17日 sokei 和歌 松の落葉 その26 聞 戀 241 落瀧つ 音羽のたきの 音にのみ ありときゝつゝ 戀わたれとや 落ち瀧つ 音羽の滝の 音にのみ ありと聞きつつ 恋い渡れとや 注) 落瀧つ(おちたきつ)=湧き返って流れ落ちる滝。枕言葉 […]