2022年1月2日 / 最終更新日時 : 2022年2月12日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 22 096 錐刺猶不動 恰似羊公鶴 錐(きり)をもって刺せども猶動かず。 恰(あたか)も羊公の鶴に似たり。 注) 「羊公の鶴」 昔、晋の羊淑子は良く舞う鶴を持っていた。客に自慢の鶴を飛ばそうとしたが、羽ばたくばかりで舞うこと […]
2021年12月30日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 21 091 不識個中意 逐境亂紛紛 識らず個中の意、 境を逐(とげ)うて亂れて紛紛たり。 何にかく よそにもとめて まよふらむ こヽろに玉の ひかりある身を 自分の心の中に、美しく優れたものがあるというのに、どうしてこのよう […]
2021年12月27日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 20 086 水結即成氷 氷消返成水 水結べば即ち氷と成り、 氷消ゆれば返つて水と成る。 生死の はてもしるべし むすびては こほりともなる 水をさとらば 水は結晶し氷になり、また融けて 水に戻ることを理解していれば、人間の喪 […]
2021年12月24日 / 最終更新日時 : 2021年12月24日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 19 081 何須殺佗命 將來活汝己 何ぞ須 (もち)ひん佗の命を殺すことを、 將(も)ち來つて汝を活かすのみ。 魚鳥の 肉をくらひて おのが身の つゞかなかれと 思ふおろかさ 殺生をしてばかりして、自分の体が健康であれ、と願 […]
2021年12月21日 / 最終更新日時 : 2021年12月23日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 18 076 瞋是心中火 能燒功德林 瞋(しん)は是れ心中の火、 能(よ)く功德林を燒く。 しのべたゞ いかる心の 火をもちて 身をやく人を あはれとおもはゞ 怒り叫ぶ心が自分を見失ってしまう、ということが情けないことだと思え […]
2021年12月18日 / 最終更新日時 : 2021年12月19日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 17 071 借問作何色 不紅亦不紫 借問(しゃくもん)す何の色をか作す。 紅のあらず亦た紫にあらず。 生まれ來し こヽろの色は そめもせで 千とせもくちぬ 匂なりけり 生まれてきたままの心の色は、染返しをしないでも、永遠に色 […]
2021年12月15日 / 最終更新日時 : 2021年12月15日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 16 066 終歸不免死 浪自覓長生 終に歸りて死を免れざるに、 浪(みだ)りに自ら長生を覓(もと)む。 うまれきて 愚痴をたのしと 過ぐる人 あはれよみちの 道まどふらし この世に生まれて、愚痴を言う事が楽しいと思い込んで […]
2021年12月12日 / 最終更新日時 : 2021年12月13日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 15 061 快哉混沌身 不飲復不尿 快なる哉混沌の身、 飲せず復た尿せず。 生れ出ぬ 前の心を おもひとらば くるしき世をも やすく過ぐべし 無我の境地に至れば、苦労の多い世の中も安らかに過ごすことができる(武田智孝氏訳 […]
2021年12月9日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 14 056 煩惱從何生 愁哉緑苦生 煩惱何によりてか生ず。 愁ひなるかな苦に緑つて生ず。 おもふこと つきぬまよひに いとゞなほ 苦しきうみに しづみはつらむ 考え事が迷いに迷って、それでもいよいよなお、苦しい海底に沈みこん […]
2021年12月6日 / 最終更新日時 : 2021年12月7日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 13 051 洛陽多女兒 春日逞華麗 洛陽に女兒多し、 春日華麗を逞(たくまし)うす。 百年も かはらでにほふ 花なれば はるもたのしく ながめむものを 咲き匂う花々がいつまでも変わらず咲き続けるのであれば、春もひたすら楽しい […]