2022年2月3日 / 最終更新日時 : 2022年2月3日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 32 146 采藥空求仙 根苗亂挑掘 藥を采つて空しく仙を求め、 根苗亂りに挑掘(てうくつ=掘り起こす)すれども、 いくヽすり 何かもとめむ こヽろだに まことのみちに そむかざりせば せめて心さえ、真の道に背かなければ、新興 […]
2022年1月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月31日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 31 141 欲伏猟猴心 須聽獅子吼 猟猴(みこう=猿を狩る)の心を伏せんと欲せば、 須らく(すべからく=当然)獅子吼(吠える)を聽くべし。 南無佛の 聲しきヽなば とゞめえぬ ましらごヽろも しづまりぬへし お経の唱えをしっ […]
2022年1月28日 / 最終更新日時 : 2022年1月29日 sokei 寒山詩偈讃歌 寒山詩偈讃歌 30 136 山腰雲縵縵 谷口風叟叟 山腰雲縵縵。 谷口風叟叟(しうしう)。 注) 「縵縵」 ひろくして果てしなき貌。 「叟叟」 風の貌。 「叟」の正字は「風扁に叟」。 さく花も 雲もきえ行く 山風に はかなき夢の さめぬ身ぞ […]
2022年1月23日 / 最終更新日時 : 2022年1月24日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 29 131 衣單為舞穿 酒盡縁歌倅 衣は單(ひとへ)にして舞の為に穿(うが)つ。 酒は盡(ことごとく)歌に縁って倅(な)む。 注) 「倅」の正字は人扁を口扁に置き換える。嘗める。 經をうり ほとけを賣りて 市町の にぎはひく […]
2022年1月20日 / 最終更新日時 : 2022年3月30日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 28 126 觀者滿路傍 個是誰家子 觀る者路傍に滿つ、 個は是れ誰(た)が家の子ぞ。 うらやまし 富みまづしきも 身にもちて 生れいでたる 人のたからは 金銭面で貧しくとも、生まれつき身に着いた尊い心映えは、羨むに足るものだ […]
2022年1月17日 / 最終更新日時 : 2022年1月17日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 27 121 好好善思量 思量知軌則 好好善く思量せよ、 思量せば軌則を知らん。 家もなく 身もなきものと さとりなば 玉のうてなも 慕はじものを 住む家もなく、社会的な地位もない者と自覚していれば、美しい高殿も欲しいとは思わ […]
2022年1月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月14日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 26 116 上為桃李徑 下作蘭孫渚 上は桃李の徑を為し、 下は蘭孫の渚(しょ)を作す。 注) 「孫」の正字は草冠が加わる。 みる人は みな立よりて めでつべし はなさく春の きよきながめは 桜の花の咲く春の、すがすがしい眺め […]
2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年3月28日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 25 111 慳惜不救乏 財多為累愚 慳惜(けんじゃく=惜しむ)にして乏しきを救はず、 財多くして累愚を為す。 金もちて をしむこヽろは おのが愚を 人にしらする たねとしらずや 財産をためて、出し惜しみをするのは、自分の愚か […]
2022年1月8日 / 最終更新日時 : 2022年1月8日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 24 106 嚢裡無青蜻 篋中有黄絹 嚢裡に青蜻(せいふ=かげろう)無く、 篋(けふ)中に黄絹(くわうけん)有り。 夢のうちに わがおもふ人の きたるこそ 誠のかよふ しるしとぞしれ 自分の好きな人が、夢の中に現れるということ […]
2022年1月5日 / 最終更新日時 : 2022年1月5日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 23 101 夫妻共百年 相憐情狡猾 夫妻共に百年、 相憐んで情狡猾(こうかつ=悪賢い)たり。 百とせの ちぎりも何か たのむべき その人ならぬ よはひたがはゞ 百年の宿縁も、相手が変わり、年も違ってしまえば、何を根拠に信用す […]