2022年3月3日 / 最終更新日時 : 2023年5月18日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 41 191 野情多放曠 長伴白雲閑 野情放曠(こう=広々としてなにもない)多く、 長く白雲に伴うて閑なり。 ちりもなし ひとり野山の 雲霧を 友となしつヽ あそぶこヽろは 一人で野山にでかけて、雲や霧を相手にくつろいで、何も […]
2022年2月28日 / 最終更新日時 : 2022年3月3日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 40 186 莫曉石橋路 縁此生悲歎 石橋(しゃくけう)の路を曉(さとる)莫し。 此に縁つて悲歎を生じ、 注) 石橋=天台赤城山上高きこと一万八千丈の上にあり、広さ尺に満たず。 雄こヽろを 振おこさずば いかにして あやうきは […]
2022年2月27日 / 最終更新日時 : 2022年4月26日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 59 281 足清風 扇不搖 凉氣通 清風足る。 扇搖(ゆる)がずして、 凉氣通ず。 松風を あふぎにかへて 夏も猶 すゞしく過ぐる みやまぢの奥 涼風を送り込む扇に代えて、松の間を抜ける風そのものが、真夏でさえも涼しく感じさ […]
2022年2月25日 / 最終更新日時 : 2022年3月3日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 39 181 心中無一事 萬境不能轉 心中一事無ければ、 萬境轉ずること能はず。 こころだに しづかなりせば 住むまヽに 山路も里も 何か分くべき せめて心だけでも落ち着いていれば、山越えの道であろうと山里であろうと、どこに住 […]
2022年2月22日 / 最終更新日時 : 2022年2月24日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 38 176 霜凋萎疏葉 波衝枯朽根 霜は萎疏の葉を凋(しぼ)ましめ、 波は枯朽の根を衝(つく)。 ゆきしもに しぼめる木柴 ともすれば よる浪ごとに ねさへくちぬる 雪や霜でしぼんでしまった小さな雑木は、ともすると繰り返し寒 […]
2022年2月19日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 sokei 一口メモ 寒山詩偈讃歌 37 171 君身招罪累 妻子成快活 君が身罪累を招き、 妻子快活を成す。 身につもる 罪をもしらで 魚鳥の にくにあきつヽ たのしとぞする 自分の身に積もり積もった罪に気づかずに、魚や鳥の肉を食べ飽きるまで堪能しながら、それ […]
2022年2月16日 / 最終更新日時 : 2022年2月16日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 36 166 綠水千腸咽 黄雲四面平 綠水千場に咽(むせ)び、 黄雲四面に平かなり。 みどりなす 木々の下水 音立てヽ 四方にひゞける 聲ぞしづけき 緑豊かな木々の下に流れている水が、周囲に大きな音を立てて鳴り響くと、そこにひ […]
2022年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年2月13日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 35 161 捺頭遣小心 鞭背令緘口 頭を捺(なで)て小心ならしめよ。 背に鞭(むちうち)て口を緘(つぐ)ましめよ。 品たかく こヽろ正しく をえしなば おとめも人に いとはれはせじ 品高く、心正しく、しつけを終えれば、若い女 […]
2022年2月9日 / 最終更新日時 : 2022年2月9日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 34 156 不解返思量 與畜何曾異 返つて思量することを解せず。 畜と何ぞ曾つて異らんや。 露しもの きえてあとなき 身のほどを おもひしらずば 人といはめや 露や霜のように融けて消え去って行くような、自分の境遇を知らなけれ […]
2022年2月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月7日 sokei くずし字解読 寒山詩偈讃歌 33 151 任价千聖現 我有天真佛 任价(さもあらばあれ)千聖現るヽとも、 我に天真佛有り。 注) 「价」の正字は、旁の二本の縦棒が「小」。 さもあらば あれ世の佛の さまざまも こころひとつの ほかにやはある ともかくこの […]