後藤廉乗

後藤廉乗が生まれた後藤本家は、室町時代〜江戸時代にかけて御用達の彫金を家職としてきた一門で、足利、織田、豊臣、徳川の各将軍家の御用をつとめ、刀装具などの彫金作品を制作してきた。

江戸時代になってからは大判の鋳造と墨判および両替屋の分銅の鋳造を請け負っている。 室町幕府第8代将軍・足利義政に仕えた後藤祐乗を祖とし、後藤本家8代目をつとめた廉乗の父である即乗は廉乗が4歳の時にこの世を去ったため、すぐには家督を継ぐ事ができず、7代目を襲名した顕乗の長男の程乗が一時的に9代目を襲名し、後藤廉乗は後藤本家当主としての力量を得るまで、9代・程乗のもとで修行に励み、20歳の時に家督を相続し、後藤本家10代を襲名した。

後藤廉乗年表 1628年 生まれる。 1632年 父・即乗が亡くなる。 1648年 後藤本家10代を襲名する。 1662年 一門をあげて京都から江戸に移る。 1709年 逝去。

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