銀一枚

江戸時代、褒賞として銀貨を賜る事があるが、「銀一枚」というときは丁銀1枚のことである。

この丁銀は下図のようにはナマコ型のやや不揃いの約43匁の棒状の銀塊で、金(小判)や銭と共に三貨制度の一つである。

実際の重さは30匁程度から流通していたが、43匁に満たない場合は豆板を添えて43匁とし、包銀として用いる慣行があったと言われる。

これは銀一枚包と呼ばれた。

銀一匁は今の価値で1,250円程度と言われるが、銀1枚はこの43倍で、約54,000円弱に相当する。

当時は、金一両は銀60匁に相当し、約75,000円。

慶長丁銀

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